【上演時間 ⁄ 75分】
原作:出口富美子 脚本・演出:小村哲生
声の出演:柴田秀勝
【当日仕込時間:90分~120分程度(暗幕の有無・会場の状況により多少異なります)】
すべてのエネルギーは優しさから生まれた
妖精キジムナーと少年ワタルの物語
舞台は沖縄。ヤンバルの森に抱かれた集落にカマドーというおばあさんが暮らしていました。戦争が終わって1年目の夏、カマドーばあさんの所にワタルという孫がやってきます。 ワタルは戦争で家族をなくし、おそろしい体験をしたせいで口もろくにききません。
カマドーばあさんは孫のワタルを思い、昔の笑顔を取り戻してほしいと毎日毎日ガジュマルの木に祈ります。
『あの戦争でワタルの命は救われましたが、心が救われておりません。ワタルはいつも1人ぼっちです。どうかワタルに友達が出来ますように』と。
そしてワタルの前にあらわれる妖精キジムナー。
「友達するか!」
明るく一生懸命なキジムナーは、人懐っこくワタルに語りかけます。そしてワタルの心は…。
純粋無垢なキジムナーの明るく一生懸命な姿が、大切な人を守る力、生きる強さ
そして未来を切り開く力に繋がっていく…感動の物語
出口富美子著 「沖縄の妖精 キジムナーの約束」原作本はこちら
ひとりのこがいたらこえをかけます(小学校1年生)
りっぱに見えるキジムナーのせなかはぼくの心を動かしました。せんそうであそこまでしなくてもいいのにと思いました。人の気持ちを大切にすることはものすごく大事、このげきで気づきました。ぼくも主人こうの男の子みたいに人を思う人間になりたいです。(小学校4年生)
改めて戦争はとても悲しく亡くなっていった人を思い続けるものだというのを思いました。ぼくは、もし自分にとって悲しいことが起こったらその事を思い続けるのではなく、他の事で自分が何ができるかをさがそうと思います。(中学校2年生)
今後、自ら課題に立ち向かったり、お互いに相手のことを思い助け合ったりすることの大切さについて考えるよい機会となりました。また、戦争の悲惨さを劇中で目の当たりにして、平和を大切にしたいという思いを強くした児童も多かったように思います。(教諭)
「戦争と平和」「友情」「郷土愛」「約束」など、様々な視点で見ることができる内容でした。高学年だけでなく、低学年もよく内容についてきていました(教諭)
戦争の悲惨さに触れることが少なくなってきているので、劇というリアルすぎない形でそれらを知ったり、友だちの大切さやたくましく生きる事の大切さを学ぶことができる機会となりよかった。(教諭)