作・演出 小村哲生
昔から民話の世界には、いろんなタイプの河童が登場して、親しまれてきました。
ものの本によると、河童は河の童(かわのわっぱ)を略したもので水陸両性、くちばしがとがり、体の大きさは人間の子どもぐらいで、背中はウロコにおおわれ、頭の上にはお皿のようなくぼみがあり、そのお皿に水のあるうちは陸上でも生きていられるそうです。実際、河童は想像上の動物で実在しないわけですが、実在しないものに実在感をあたえることこそ、演劇における唯一の喜びなのです。
この芝居に登場する星の国から来た河童達はどこから見ても宇宙人です。温暖化が進み、今にも砂漠になってしまいそうな地球を救いに来たのです。それは人間の心の砂漠化であり、河童の笛で雨乞いの曲を吹いて雨を降らし、人間の世界を救うという好意は人間の心に優しさを愛を取り戻すことなのです。
最後のラームのセリフに『人間の世界を救ったのは、河童の笛じゃない、人間の優しい心だということを忘れないでくれ!』とあります。このセリフこそ子どもたちに伝えたい河童の笛におけるテーマなのです。ドラマは二転、三転して、このセリフに辿り着きます。家族を思う優しさ、仲間を思う優しさ、誰にでも分けへだてなく優しくできる心をこの芝居を通して全国の子供達に伝えたいのです。
そして子どもたちがその優しい心を持ったまま大人になってくれたら…
そんな思いを河童の笛に託して。 |
(1983年度版「河童の笛」公演パンフレットより)
主題歌
TARAKO

“出会い”って、とっても不思議で魅力的。小村さんの作・演出「ANGEL」というお芝居に出会って、民話芸術座の皆さんと出会うことが出来ました。みんなの若いパワー、やさしい目、大好きです。だから、「花さき山のやまんば」「寝太郎物語」と主題歌を唄わせてもらって、いつもみんなと一緒にお芝居しているような気持ちになれて、とっても、とってもうれしかったです。
もっともっと色々な人たちと出会って、好きなもの、大切なものをたくさん増やして、心の中ポカポカあっためて、もっともっとステキなお芝居やりたいです。たくさんの人たちに見てほしいんです。
民話芸術座のお芝居は、とてもあったかいと思います。見終わったあと、なぜか涙が出てきます。普段忘れてしまっている何かを、少しずつ少しずつ思い出させてくれます。
「たくさんの子どもたちに見せたいな」TARAの心からの願いです。みんなに見てもらって、本当に大切なもの、やさしさの行方、感じとってほしいです。
時はいつも動いていて、人間も時代も変わってゆくけど、変わらないものも確かにあって、それを求めてる人も確かにいると思います。
最後にTARAの口癖だけど、「みんな頑張ろうねっねっ☆」
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(1992年度版「河童の笛」パンフレットより) |